地域と患者さんと職員の幸せを支えられる医療機関を目指して。
主な診療内容
■ 整形外科とは
整形外科は、身体の運動に関係する骨・関節・筋肉・神経などの運動器に発生した病気やケガを対象とする診療科です。当院では日本整形外科学会認定専門医の常勤医3名と金沢大学整形外科からの非常勤医で診療にあたっており、整形外科疾患全般にわたって、より良い治療を適切に提供できるように努力しております。
■ 得意分野
- ・スポーツ障害、外傷
スポーツ特有の怪我や故障は一般の整形外科疾患と異なることも多く、またそれぞれのスポーツに応じた治療や再発予防が必要になる事もあります。リハビリテーション部との連携によりスポーツへの早期復帰、再発防止を目指した治療行っております。成長期から成人の趣味スポーツまで、スポーツ障害に悩まれている方たちの受診をお待ちしております。 - ・変形性関節症
関節痛に対する治療としてまずは薬物療法や関節内注射などの保存加療を行いますが、十分な効果が見られない患者様に対しては人工関節置換術、関節鏡手術などの手術加療を行っております。初期治療から手術加療、術後のアフターケア、フォローアップまで外来、入院など一連の加療を当院で責任をもって行います。 - ・関節リウマチ
血液検査、エコー、MRIなどを行い早期診断の上、薬物療法を開始します。定期的に血液検査などを行い、治療効果や副作用の出現がないかをチェックしながら薬物治療を継続します。抗リウマチ薬での効果不十分例に対しては生物製剤を使用しております。 - ・マイクロサージャリー
手の構造は微細であるため、手術用顕微鏡を用いて非常に細かい操作(マイクロサージャリー)が必要になります。当院の整形外科の特色の1つであるマイクロサージャリーによる手術は、県内はもちろん国際的にも高い知名度があります。手指の切断などの再接着や、組織移植を行い、欠損した指の再生手術も行っております。再接着の成功率は99.5%と、足趾移植による再建は99.2%で国内はもちろん国際的にもトップレベルです。 - ・リンパ浮腫
マイクロサージャリーの技術でリンパ管と静脈を顕微鏡を用いてつなぐ手術です。リンパ管は太さが0.5mm前後と非常に細く手術自体は大変難しいとされていますが、当院では20年以上前からこの手術を行い、この手術により、かなり有効なリンパ浮腫の治療効果が得られております。
■ 当科の方針
当科の治療方針としては、医療者主導で安易に手術療法を選択するのでなく十分に保存療法も検討し、その両方のメリット、デメリットを患者さん及び御家族に説明し 納得していただき、十二分に検討した上で患者さん本位の治療方針を決定しております。治療に際しては最新の知見を取り入れた治療を心がけており、 地域医療中心の病院であっても受診された患者さんに最善の治療を受けていただけるよう常に研鑽を心がけております。 また脊椎疾患等の中で特に専門性の高い疾患の場合は、金沢大学整形外科などの高次医療機関への紹介、 脊椎外科専門医等の招聘なども行っており、専門外のプライマリーケアにおいても春江病院で安心して受けていただけると自負しております。
■ PRP(多血小板血漿)療法
春江病院では、2022年よりPRP(多血小板血漿)療法を提供します。
PRP(多血小板血漿)療法とは、患者様の血液中の成分“血小板”に含まれる成長因子等のタンパク質の作用を利用した再生医療です。
変形性関節症に特徴的な“慢性的な炎症状態”では、関節内のタンパク質や細胞の働きに異常をきたしていることが知られています。
PRP療法では、関節内にPRPに含まれる生体内のバランスを保った状態の成長因子等を注入することで、
変形性関節症・関節内軟骨損傷・半月板損傷・関節内靭帯損傷・関節内組織損傷・関節炎において生じるタンパク質のアンバランスを緩和し、
慢性的な炎症やそれによって発生する疼痛、組織分解抑制、ひいては組織修復を促すことを目的としています。
まだ新しい治療のため、PRP療法は保険適用外(自費診療)です。そのため、費用は全額自費負担となります。
・ PRP(多血小板血漿)療法の詳細については こちら
■ 臨床研究に関する情報公開について(オプトアウト)
春江病院 整形外科では、関節の病気で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた研究を実施しております。
この研究を実施することによる患者さんへの新たな負担は一切ありません。
また、患者さんのプライバシーの保護については法令等を遵守して研究を行います。
あなたの試料・情報について、本研究への利用を望まれない場合には、担当医師にご連絡ください。
・「日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究」へのご協力については こちら
・ 当院における研究の詳細については こちら
医師紹介
岡野 智[常勤]
職位: | 副院長 整形外科診療部長 関節温存・スポーツ整形外科センター |
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専門: | 関節外科 スポーツ障害、外傷の治療 関節リウマチ 整形外科一般 |
■ 資格
- 医学博士
- 日本整形外科学会整形外科専門医
- 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
- 日本リウマチ学会リウマチ専門医
- 日本人工関節学会認定医
■ 所属学協会
- 日本整形外科学会
- 日本リウマチ学会
- 日本整形外科スポーツ医学会
- 日本人工関節学会
- 日本リハビリテーション医学会
■ 略歴
1995年 | 金沢大学医学部附属病院 |
1996年 | 福井県済生会病院 |
1997年 | 珠洲市総合病院 |
1999年 | 加賀八幡温泉病院(現、やわたメディカルセンター) |
2000年 | 砺波総合病院 |
2002年 | 南砺中央病院 |
2003年 | 金沢大学医学部附属病院 |
2005年 | 金沢社会保険病院整形外科 |
2007年 | 春江病院整形外科診療部長 |
2019年 | 現職 春江病院副院長, 整形外科診療部長 |
■ 社会貢献活動
2018年 | 福井丸岡Ruck(日本女子フットサルリーグ)チームドクター |
吉村 光生[常勤]
職位: | 整形外科部長 手の外科センター |
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専門: | 手外科 マイクロサージャリー リンパ腫瘍 末梢神経障害 四肢障害 関節リウマチ |
■ 資格
- 医学博士
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
- 日本手外科学会 専門研修指導医
- 日本手外科学会 手外科専門医
- 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医
- 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病学会専門医
- 日本リハビリテーション医学会認定臨床医
- 日本リウマチ財団登録医
- 日本体育協会公認スポーツドクター
- 日本医師会認定健康スポーツ医
■ 所属学協会
- 日本整形外科学会
- 日本手外科学会
- 日本マイクロサージャリー学会
- 日本リウマチ学会
- 日本臨床整形外科学会
- 中部日本整形災害外科学会
- 中部日本手外科研究会
- 日本リハビリテーション医学会
- 日本職業災害医学会
- 日本運動器科学会
- Societe Internationale de Chirurgie Orthopedique et de Traumatologie
- International Federation for Surgery of the Hand
- World Society For Reconstructive Microsurgery
■ 略歴
1966年 | 徳島大学医学部卒業 |
1977年 | ナンシー大学(フランス)留学 |
1978年 | 金沢大学医学部整形外科講師 |
1981年 | 福井医科大学整形外科助教授 |
1990年 | 医療法人吉村整形外科医院開業 |
2000年 | 若狭医療福祉専門学校副校長(兼務) |
2015年 | 福井大学客員教授 |
2016年 | 春江病院整形外科部長 |
■ 委員歴
1984年 | 第11回日本マイクロサージャリー研究会(現学会)会長 |
2002年 | 日本手外科学会理事 |
2003年 | 日本整形外科学会理事 |
日本マイクロサージャリー学会会長 | |
2006年 | 日本マイクロサージャリー学会 名誉会員 |
2007年 | 日本手外科学会 特別会員 |
2008年 | 第21回日本臨床整形外科学会学術集会会長 |
2015年 | 日本臨床整形外科学会学術集会 名誉会員 |
■ 受賞歴
2009年 | 日本整形外科学会 学会功労賞受賞 |
2015年 | 日本臨床整形外科学会学術賞受賞 |
中村 立一[常勤]
職位: | 関節温存・スポーツ整形外科センター長 |
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専門: | 膝関節再建外科 肩関節再建外科 スポーツ整形外科 |
■ 資格
- 医学博士
- 日本整形外科学会整形外科専門医
- 日本人工関節学会認定医
- AO Trauma Japan 上級会員
■ 所属学協会
- 日本整形外科学会
- 中部日本整形外科災害外科学会
- 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
- 日本整形外科スポーツ医学会
- 日本肩関節学会
- 日本人工関節学会
- 日本骨折治療学会
- 日本医療マネジメント学会
- 日本クリニカルパス学会
- 日本最小侵襲整形外科学会
- Asia-Pacific Knee Arthroscopy and Sports Medicine Society
- 日本 Knee Osteotomy Forum
- 日本 Knee Osteotomy and Joint Preservation 研究会
■ 略歴
1995年 | 金沢大学卒業、同大学整形外科入局 |
1996年 | 公立能登総合病院 |
1997年 | 福井総合病院 |
1998年 | 富山市民病院 |
2003年 | 金沢大学大学院修了、同大学整形外科 助手 |
2004年 | やわたメディカルセンター整形外科 |
2012年 | 同、科長 |
2017年 | 春江病院整形外科医長 |
2018年 | 現職 春江病院 関節温存・スポーツ整形外科センター長 |
■ 委員歴
2012年 | 日本 Knee Osteotomy Forum 世話人 |
2013年 | 日本 Knee Osteotomy Forum 代表世話人 |
2016年 | Editional Board of Knee Surgery and Related Resesarch (Official international journal of the Korea Knee Society) |
2016年 | AO Trauma Japan 評議員 (上級会員) |
2017年 | 第6回 日本 Knee Osteotmy Forum 会長 (金沢) |
2018年 | 日本関節長・膝・スポーツ整形外科学会 (JOSKAS) 評議員 |
2020年 | 日本 Knee Osteotomy and Joint Preservation 研究会 代表幹事 |
■ 受賞歴
1998年 | 第3回 整形・災害外科優秀論文賞 |
2013年 | 第2回 Knee Osteotomy フォーラム : Best Presentation Award |
1st Korea-Japan Knee Osteotomy Symposium : Best Paper Award | |
2015年 | 一般財団法人 運動器の10年・日本協会:運動器10年・奨励賞 |
2018年 | 5th Korea-Japan Knee Osteotomy Symposium : Best Paper Award |
■ 社会貢献活動
2006年 | >日本スポーツ協会公認スポーツドクター |
2006年 | ツェーゲン金沢 チームドクター (-2012年) |
2006年 | 全日本スキー連盟 ドクターパトロール |
2018年 | 福井丸岡Ruck (日本女子フットサルリーグ) チームドクター |
中西 宏之[常勤]
■ 資格
- 医学博士
- 日本整形外科学会整形外科専門医
金沢大学附属病院整形外科医
所属: | 金沢大学附属病院 整形外科 |
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専門: | 整形外科一般 その他 |
休診・代診のご案内
医師名 | 休診日 | 休診理由 | 代診 |
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